免許証の更新忘れや違反点数のオーバーにて自動車運転免許証の資格を失った方が運転免許センターにて直接試験を受けることを通称「一発免許」といいます。当サイトは普通自動車免許試験を直接受験する方を支援するものです。千葉県幕張免許センターをモデルに仮免学科模擬試験・実技試験・コースシュミレーション・本免試験・その他をできるだけたくさんの方が合格するように、詳細にしかもわかりやすくに解説することを目的にしています。

広島県運転免許センターにて こば(2008/07/04)

広島運転免許センターで普通仮免を受験しました。もともとMT車が好きなのですが、最近乗っていないので受験はATにしました。それでも恥ずかしながら、合格まで10回を要しました。電光掲示板に自分の番号を発見したときは、大学に合格したときより嬉しかったです。

私のように教習所のお世話にならず、広島免許センターで仮免を受ける人がどのくらいいるのかわかりませんが、多分後に続くだれかの役に立つと信じて、コース走行のアドバイスを書いてみます。教習所で時間教習を受ければ教えてくれることばかりだと思いますが、そこで数万払うのもねぇ。でも10回も受けるのなら、5回分(2万5千円)で5時間教習を受けるという手もあったかと反省していますが。

準備

広島免許センターでは場内のコース図を販売していません。私は3回目の落第のあと、壁に貼ってあるコース図をデジカメで撮影し、写真にしました。これを毎回持参し、合格まで使用しました。他の受験者はA4サイズのコース図を持っていましたが、あれは教習所でもらうもののようです。そんなお金を使いたくない人、先ず検定コース図を写真に撮りましょう。

発進

発進時にルームミラー・サイドミラー・右後ろ目視による確認はあたりまえだけど、「左側を目視しなかった」と注意されたことがあります。「発進時にはあらゆる方向を再確認」、と決めておいたほうが無難です。

発進直後

発進から最初のコーナーまで150mほどはあるでしょう。この間をあまりにトロトロ走ると試験官に「加速して」と言われたり、あとで「メリハリがない走り」と言われることがあります。発進後一度アクセルを踏んで40㌔程度にし、コーナー手前で安全速度30㌔に落とすのがベストです。

コーナーの走行

私、コーナー(カーブ)走行時にブレーキを軽く踏んで、危険行為とみなされ検定中止になりました。MT車ならアクセルを離せばエンジンブレーキがかかりますが、AT車はブレーキを踏まなければ減速しません。カーブの前にブレーキを踏む。安全速度まで落とす。AT車の鉄則です。カーブでブレーキに触らないこと。

直線(課題速度)

課題は時速50㌔です。アクセルをゆっくり踏んでいると、直線が終わるころに50㌔になり、高速でコーナーにさしかかる危険があります。私はそんな状態で、試験官にブレーキを踏まれ検定中止になりました。

直線に入ったら一気にアクセルを踏んで50㌔に達し、アクセルをはなし気味にして速度を維持し、コーナー手前で安全速度30㌔に落とすのがベストです。

車線変更

外周から内側へ入っていく前に、左車線から真中車線、さらに右車線へと車線変更しなければなりません。右折する交差点から逆算すると、その交差点手前の直線の中ほどでは右側車線にいなければなりません。よってまず、直線手前のコーナーを走りながら1回目の車線変更、コーナーがー終わってから2回目の車線変更、となります。車線変更の手順はお約束どおり「ルームミラー、合図、サイドミラー、目視、前を向いて」車線変更、です。合図は、1回目の車線変更後、消灯。2回目の車線変更後、消灯。その後右折のための合図点灯、とやるのがベストです。合図をつけっ放しでは消すように指示されることがあります。または検定終了後に「ウインカーが早すぎる、長すぎる」と言われます。

右折

右折する前に中央線に車体を寄せなければなりません。しかし、決して中央線を踏んではなりません。絶対に!私はこれで一度落第しました。考えられないことかも知れませんが、右折・左折を短い周期で繰り返すとき、うっかり中央線を踏むことはあります。ダメダメ! 右折時には中央線に、「寄せよ、踏むな」です。同様に交差点の道路上に書いてある安全地帯、これも踏んではいけません。あれはまさに地雷です。踏むと命取りです。

左折

左折する前には、車体を左へ寄せますよね。もちろん合図を出し、目視してから幅寄せします。左に折れるのに、どこでハンドルを切るか。私も含めた運転経験者は、左折時に小回りしたつもりでも余裕を取っているのではないでしょうか。しかしそれでは落第です。私など試験官に、「左折の直前にハンドルを右に振っている。危険行為だ」とまで言われました。無意識のうちに軽く右に振って左折していたようなのです。普通の道路ならその方がいいと思うのですが、試験場では失格です。

前輪がコーナーにかかったらすぐに目いっぱいハンドルを切る。左の後輪が乗り上げるか?と思う程度でちょうどいいハズ。駐車場にブロックでコーナーを作り、自分の車で試してみるとわかります。

踏み切り

AT車の人はいいけど、MT車の場合クラッチ合わせだけで発進していて後退したのを見たことがあります。サイドブレーキを使ってもいいのではないでしょうか。私はAT車ですがサイドブレーキを使いました。

障害物

障害物をよけるため早くから右側に出すぎて、「逆走」といわれたことがあります。よけるためにハンドルを切るのは、障害物の手前5㍍くらいでしょうか。もちろん合図は早めに出しておかなければなりません。障害物と車体の距離は1m程度。障害物の横に差し掛かったらすかさず左ウインカー点灯。ミラーと目視で左側を確認し、「前を向いてから」車体を左へもどす。私は、左側を目視しながらハンドルを左へ切って注意されました。ハンドルを切るのは「前を向いてから」です。

見通しの悪いT字路?

広島免許センターには、高い壁で見通しを悪くしたT字路があります。T字の縦棒から進入するときは、見通しが悪いのだから徐行と目視確認が必須です。しかしT字の横棒の道、つまり直進道路を走るとき、確認や徐行が必要でしょうか。「必要なし!」と思った私が間違いでした。

「法令上は確認も徐行も必要ない」と教習所の社長は断言しました。しかし一方、「この免許センターの試験官の中には、確認・徐行が必要だと思っている者がいる。全員ではないが。」とも言っていました。そのタイプの試験官に私、あたりました。あえなく落第。気をつけましょう。法令に照らしても仕方が無いのです。広島免許センターでは、【見通しの悪いT字路】では、どの道を走っていても【徐行・目視確認】です。これ必須!

クランク

クランクの中など、難なく走れる人がほとんどでしょう。問題はクランクへの入り方、つまり左折です。クランクを上手に抜けることだけ考えていると、左折がおろそかになり、入り口で左後輪と縁石の間があいてしまいます。左折は慎重に、十分速度を落として、できるだけの小回りで。

S字カーブ

S字を走れない人もいないでしょう。でも私、一度だけS字カーブ内で「接輪」しました。S字に入るときにいつもより左をくっつけて、つまり正しく左折進入した。結果、その後で戻すハンドルの角度が足りなかったのか、左後輪が軽く縁石に触れました。脱輪ではなかったのでそのまま走行。検定中止となりました。どうすれば良かったのか試験官に質問しました。曰く「接輪は脱輪と同じ。あたったらすぐ止まり、後退してやり直し」とのことでした。「接輪」という言葉、初めて知りました。お気をつけあれ。「接輪」もあるかもと考え、S字やクランクはユックリ走りましょう。

坂道発進

広島免許センターではどの試験コースでも最後は坂発進です。坂発進する道は外周の更に外側に設けられた広い道です。ほぼ3車線は取れそうな広い道ですが車線はありません。これがクセモノです。

まず外周から坂発進の道へ進入するとき、外周の直線から道なりに進めばそのままこの道に入っていくのですが、ここは外周本線の脇道扱いですから、左ウインカーを出し、速度を落とし、左側を目視確認して車を左に寄せる必要があります。さらに脇道に入って坂まで、キープレフトが試されます。広い道の真中を走ったのではもう論外。道路左端から1m以内まで寄せましょう。坂で止まって発進の前、ミラーと直接目視で左右後方を確認しましょう。そして発進。でもアクセルを踏み込むなぞは、これも論外です。発進して2mも行けば坂の頂上。しかも「急な坂の頂上付近」です。急坂の峠付近は・・・?そう「徐行」です。私、ここを駆け抜けて試験官にブレーキを踏まれました。峠を過ぎて下りにかかっても、「急坂の下り」ですから、やはり徐行です。大げさにポンピングブレーキで減速しましょう。

坂を降りたら道なりで再度外周と合流しますが、坂を降りたあたりから外周を確認。左ウインカーを点灯させ、外周上を車が来ていないのを確認して合流。左後ろを目視確認して出発地点へ戻ります。

以上、主によく採用される「検定2コース」を念頭におきながら書いてみました。どなたかのお役に立てばさいわいです。