方向転換
この試験は仮免試験に合格して本免試験でも路上試験がうまくいった場合に最後の関門として残されたものです。ここまできたなら、本当に合格までもう一歩の状態になります。本免試験の路上試験がうまくいって点数がまだ残っている状態であれば、「何番のところにいきなさい」と指示されます。そこで縦列駐車か方向転換のどちらかひとつの試験が課せられるわけであります。
すでに「仮」という余計な一文字はついていますけど、一応免許証をもらっているわけですから、一般道路を保護者つきですが堂々と走れる権利を獲得しているわけでありますから、徹底的に練習してください。私は妻を無理やりひっぱって、スーパーの空いている駐車場で適当な場所を見つけて練習をしました。特に自信が無かったのは縦列駐車でしたので、徹底的に練習しました。
残念というか、助かったというか本免試験の時は方向転換でありました。本免試験ではコースによって縦列駐車か方向転換かどちらかひとつが指定されております。自分で選択することはできません。
進入する場所を必ず目視で安全確認をすること
縦列駐車・方向転換・S字カーブ・クランクに入る前は必ず一時停止をして、進入する場所に何もないこと、何もこないことを確認しなければなりません。それも目視で→目視ということは、見ようとするところへきちんと顔を向けることをいいます。いくら目視といっても、ただチラッと目ん玉だけを動かしても試験官にはわかりませんから、身をのりだして、必ず頭を動かして確認することが重要です。
方向転換の実際

①方向転換する場所にきました

ここでは徐行もしくは一時停止をおこなって、後退する場所になにもないか人がいないか、子供が遊んでいないかを目視で確認します。身をのりだして確認してください。
ブレーキを踏む前には、必ずルームミラーだけでいいですから、後方の確認を忘れないでください。
②後退(バック)の前に

方向転換の場合は、後退しやすく車の頭を少しだけ(15度から20度程度)左に振ってもかまいません。私は受験した当時車庫の位置と平行に停めなければいけないものと思い込み、一回では入れられず、一度切り返してしまいました。切り返しは二度までは許されます。のちに読者の方から教えていただきました。
②後退(バック)

ここでも目視での安全確認が重要です。バックするときの目視とは、体の向きを後ろむきにして、できれば身を後ろのほうにのりだして後部の窓を直接みることです。次に右側の窓を開けて、後ろを確認しながら後退します。縁石に接触しそうになったら、切り返してやりなおしてください。
切り返時の落とし穴
縦列駐車・方向転換・S字カーブ・クランクに共通しますが、切り返すために後退するときに、焦りがあるためか、ついつい後方確認の目視を忘れてしまいます。これは切り返しよりも重い減点になりますから、落ち着いて操作してください。それぞれ1回までの切り返しは減点の対象になりません。 2回目の切り返しは-1ポイント、3回目は-2ポイントとなります。4回目の切り返しで試験中止です。
運転席側の窓はあけて、縁石やポールにあたるかあたらないかを確認してかまいませんから、落ち着いてください。すこしでもあたりそうだったら切り返しをおこなってください。
ただし、S字カーブ・クランク併せて4回に達しますと試験中止とされてしまいますので注意してください。
③後退位置に収めました

車庫いれでなく方向転換ですから、すぐにもときた道に引き返すことになります。方向指示器を出します。方向指示器は針路変更前3秒間ですから、3回以上の点滅を数えてから、ここでも目視による左右の安全確認を行います。右・左・右と身をのり出しぎみに顔を振って安全確認をしてから、ゆっくりと出発します。
後は試験場のスタート地点に戻るだけです。これから大きな失敗をしなければ待望の免許証があなたのものになるわけです。