免許証の更新忘れや違反点数のオーバーにて自動車運転免許証の資格を失った方が運転免許センターにて直接試験を受けることを通称「一発免許」といいます。当サイトは普通自動車免許試験を直接受験する方を支援するものです。千葉県幕張免許センターをモデルに仮免学科模擬試験・実技試験・コースシュミレーション・本免試験・その他をできるだけたくさんの方が合格するように、詳細にしかもわかりやすくに解説することを目的にしています。

正しい右折の方法・カーブ走行方法

イナガキ

仮免技能試験において最も重要なのは左折です。左折の方法についてはこれまで、かなり詳細かつしつこく説明してきたつもりであります。ここではこれまで説明してこなかった右折の方法を解説していきたいと思います。

このページでは右折の方法だけを説明するのではなく、右折にいたるまでの走行方法から右折そして右折後までの運転方法を総合的に解説いたしますので、面倒がらずに最初から最後まで読んで理解してください。

至極あたりまえのことでありますが、自動車運転免許試験において、右折をする場合に右折だけが重要なわけでありません。右折にいたる前の処理、右折そのもの、そして右折後の処理とすべてにおいて試されるわけであります。

なんかこのように書くとガンジガラメで運転ができなくなるような気もしますが、これまでの運転がデタラメ過ぎたのですからしかたありません。でも一番最初に免許証を収得したときからデタラメな運転をしていたわけでないことを思い起こしてください。初心者だったころの正しい安全運転の仕方にもどるだけの話ですから。そう難しいことでもないでしょう。

ただし、多くの受験者は運転免許試験場において、正しい安全運転の仕方が試されるということに気がつかず、安易に受験されてあっけなく敗北している方が大勢いるというのも事実です。はやくこのことに気づかなければいけないでしょう。

左折に関する説明

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おおまかな右折に関する解説

左小回り右大回りの法則

左折する場合は左方向はギリギリに幅寄せ状態で回らなければなりません。右折の場合は左折と反対に大きく回っていきます。右折したあとは当然キープレフトを厳守します。

交差点の四形・三角マークを踏んではいけない

いくら大きく回るといっても交差点等にある四形・三角マークの白線を踏んでは大幅減点かもしくは試験中止になる可能性がありますから、踏まない程度に回ることです。

さて、ここでなぜ四形・三角マークの内側を通るというのが大原則になっているかと言いますと、仮に外側を通ることを原則とした場合には、通過する走行線が互いに交わってしまいますので対向車同士が衝突する危険性が倍加してくるのです。たとえばこちらが右折で、相手も右折でしたら互いに外側を通過したら危なくてしょうがありませんね。互いに内側を通過することによって走行車線は決して交わりません。ですからより危険性の少ない互いに内側を通過するというのが大原則となるわけであります。

スローイン・クイックアウト

交差点に入る場合は安全を確認し、ゆっくりと進入して、安全が確認できたら、すばやく交差点をぬけることが大事です。ここでモタモタしていると減点になります。

中には大きな勘違いをしている方もおるかと思います。その勘違いというのは、交差点はゆっくり抜ければ間違いないだろうと思うことです。交差点では直進するにしろ、右左折をするにしろ確実に安全確認し、ゆっくり入りますが、その後は速やかに出るというのが大原則になりますから、このことをしっかり覚えておいてください。

試験中は絶対にラインを踏んではいけない

試験中は、横断するため仕方なくセンターラインを越す以外はラインを踏んではいけません。停止線があったとします、停止する場合はその停止線の手前で停まらなければいけません。仮に停止線を踏んだり、超えたりした場合は減点になるか、即刻試験中止になることがあります。

また停止線で停止する場合はあいまいな停止の仕方をしてはいけません。停まる時はがっちりと確実に停止するようにしてください。

せっかく所定の位置にて一時停止したのに、ブレーキの踏み方が曖昧だったために、車が少しだけ前に動きまして、そこで試験中止になったのを目撃しました。できればサイドブレーキを引くぐらいの心構えが必要となります。

同じように右左折する場合にあまりに大きく曲がってしまい、センターラインを踏んでしまうなんてことも絶対に避けなければなりません。

 ある日の試験場で大型トラックのクランクから左折するのを遠くから見ていたのですが、どうしたことかなかなか本道に出てこないのです。注意してみているとそのまま左折するとセンターラインを踏んでしまうので、出られなかったのであります。それから2度ほど切り替えしをしてでてきました。

 余談になりますが、ここで「2度ほど切り替えしを・・・」と書きましたが、クランクで3度切り替えしをやったら運転不能と見なされ、試験中止です。S字カーブおよびクランクでは2度づつ4回までの切り替えしが認められていますが、S字カーブおよびクランクでの3回目の切り替えしは認められていませんのでご注意願います。

交差点の中央部分に描かれている四形のマークも踏んではいけません。その内側を通るようにしてください。T字路に三角のマークがあるばあいもありますが、これも同様です。

右折の実際

直進ではあくまでキープレフトを保つ

試験はじぇーーんぶキープレフトで説明しているとおりに常にキープレフトを保って走行しなければいけませんが、右折する場合は右側に寄せなければいけません。左側の図ではまだキープレフトを保っています。また片側一車線の道路になっておりますが、片側二車線の道路であれば右側(センターライン)の車線に位置を変えなければいけません。

右側へ移動

試験管が「何番を右折」といったら

左の試験場写真をみてください。見ておわかりのように仮免の試験場では、主要な試験箇所にはすべてにおいて詳細な番号が振られています。仮免試験はその番号の指示によって行われます。

仮免の試験中は試験官はコースを番号で指示します。いいですか、ここがもっとも肝心なのです。右左折する場合は少なくても30m手前から右折の合図をしなければなりません。当の試験官が30m手前を過ぎてから指示するはずはないのですから、指示があったらすかかさず右折の場合は右側後方の安全確認を目視で行い右側方向指示器を出します。およそ3秒後に右側に寄ります。片側二車線の場合は右側車線に車線変更を行います。

この部分は免許試験全体にかかわる大事な部分ですから、心に刻んでください。問題は目視による安全確認に入るタイミングにあります。30m手前で合図を出すといわれてもほとんどいい加減な状態です。どこが30m手前なのかって正確に割り出すことなんて実際には不可能に近いことなのです。

右方向指示器を出してから3秒後ぐらいに右によります。」と前述しましたが、ここでもう一度目視による右後方の安全確認をしないと減点になります。ここでいかに目視による安全確認を多くしなくてはいけないのかに気づかなくてはいけません。そしていかに目視による安全確認が重要かということにも気づかなければなりません。

しつこいようですが、もういちどこのページの下のほうにある「片側2車線での右折の方法」をごらんになって、右折の仕方および試験場での走り方を、しっかり身につけてください。なんどもコース図を見てイメージトレーニングを繰り返すことは絶対に必要なことであります。イメージトレーニングはやろうと思えばどこでもやることができます。

なにかを得ようとしたならば、誰しも対価を支払わなくてはなりません。無償で手にいれられるものなんて、この世の中には存在しません。対価とは必ずしもお金を差すものではありません。情報を集める手間とか、学習する時間とかもろもろのことを差します。結果を得ようとするならば対価を惜しんではいけません。

目視による確認関連ページ

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停止線ではきっちりと停まる

これ当たり前のような気がしますが、案外これを怠っている方が多いのです。信号機のある交差点で赤もしくは黄色信号の時、踏み切りでの安全確認、優先道路に入る手前等々、一時停止をしなければならない場所はたくさんあります。

一時停止の場所できっちりと停止しないで、「停止したつもり」的なあいまいなことをやりますと即刻試験中止になります。できればサイドブレーキを引き、完全に停止してますよとアピールするぐらいにきっちりと停止するようにしてください。

また左図にもありますが、停止線を前輪で踏んでも超えてもいけません。停止線の手前ギリギリで停止するようにしてください。これも重要なポイントであります。

W停止の原則を理解しよう

停止線で一時停止したとしても、実際には左右からの車の動向が見えない場合のほうが多いです。停止線で一時停止したからいいではないかと思われがちですが図を見てみればわかりますが、大概の場合は横断歩道の手前に一時停止ラインが設置されています。ここで一時停止するという意味は歩道を歩いてくる歩行者や自転車のための安全確認なのです。

一時停止ラインで歩行者や自転車の安全確認したあとはゆっくりと前に出て再度一時停止して、こんどは車両等の安全確認をしなければならないことになります。当然この安全確認というのは目視でおこなわなければなりません。

ゆっくり入ってすばやく出る

安全確認を行った後はゆっくりと交差点に入り、すばやく交差点をでなければなりません。このことは私が受験した時には知りませんでした。このサイトの読者の方にメールで教わったことです。私は交差点はゆっくり通過すればいいものと思い込んでいたのです。でも良く考えてみれば交差点をのんびりと通過するというのは、他の車両にも迷惑がかかるし、危険きわまりないことですよね。

よくメリハリのある運転ができてないと注意されることがありますが、こんなところでも指摘される要因になっていると思います。ただゆっくりと走ればいいというものではありません。余談になりますが、仮免試験場の最高速度は何キロだとおもいますか?

制限速度の標識がでていませんから、なんと時速60kmなんですよ。あの狭い場所で時速60km出す人はいませんけれども。では最低速度は何キロですか?これは学科の問題でもありますから調べておいてください。このサイトのどこかにも書かれていますけれども。

片側2車線での右折の方法

上記の解説は片側一車線での右折の方法でありましたが、以前に作成していた片側二車線での右折の方法を以下に掲載しておきます。

ここでのポイントは、目視での安全確認・車線変更3秒前に方向指示器を出す・右左折30m手前で方向指示器を出すということです。

1. 右車線へ移動

試運転の区間が終了しますと、右折のためにすぐに右側車線に進路変更をします。この区間は結構忙しいです。進路変更3秒前に方向指示器を出します。その後にに1、2,3と首を振って目視で右後方の確認を行います。シフトダウンを行いエンジンブレーキです。

  1. ルームミラーと右サイドミラーで後方の安全確認
  2. 右方向指示器
  3. 3秒間待ちます
  4. 首振り確認 1ルームミラー 2右サイドミラー 3右側目視
  5. 右側へ進路変更
  6. ルームミラーと右サイドミラーで後方の安全確認
  7. エンジンブレーキ
  8. ブレーキ
  9. 停止もしくは徐行

2. 右折

30m手前から方向指示器を出さなければいけないのでこの区間はそんなに距離はありません。ですから、さきほどの進路変更で右ウインカーがでていますから、そのままにしておきます。

一時停止を行い、前方から車がきてないのを確認して、1、2,3と首を振って目視で右後方の確認をおこない、すみやかに右折をします。ここでノロノロしていれば減点になります。

キララ

直進車優先の法則

このページは右折の方法について説明しておりますが、交差点での事故は実に多いです。特に多いのが右折車と直進車との事故であります。

どんな場合においても直進車が最優先であることを考慮しておかなければなりません。今回の説明に使用した図は交差点になっております。こちら側は右折しようとしていますが、対向車線に直進車があった場合はあくまでも相手側が優先です。

相手直進車を確認したら、無理に右折しようとしないで相手を通過させてから右折するようにしましょう。無理すれば目測を誤る可能性もありますし、右折した先に横断歩道があってそこに歩行者がいたなんてことになったら最悪です。

けっして無理をしてはいけません。ここで強引に右折してもいくらも時間の節約にはなりません。仮に事故でも起こしたら基本的に8対2ぐらいの過失割合になり、絶対的に貴方の不利となります。

そのあたりを考慮してあくまでも慎重な運転をお願いいたします。

意外に知らない過失相殺

前述しました「基本的に8対2ぐらいの過失割合になり、絶対的に貴方の不利となります。」と過失割合についてですが、過失相殺については案外知らないものです。任意保険に加入していれば、保険会社の事故係りが相手と交渉してくれますので、事故を起こしても知らずにすむことでありますけれど。

過失相殺とは過失割合によってお互いの損害額を相殺することをいいます。例えばあなたの車の値段が100万円だとします。相手側はわかりやすく1000万円だとします。互いの車が全損だとします。

貴方が8割悪いわけですから、相手に支払う額は800万円です。相手が貴方に支払う額は2割の20万円となるわけです。え!?って思ったでしょう。

過失割合が逆だったら

仮に相手が8割悪くて貴方が2割悪いってなったらどうでしょう。貴方には80万円が支払われ相手には200万円が支払われるわけであります。

過失割合ってどうやって決めるの

基本的な過失割合は過去の判例にもとづいて判断します。それに個々の状況を加味して決定します。基本的に8対2だけど、安全を確認しなかったから、7対3なんてふうにです。

通常任意保険に加入している場合は保険会社の交通事故担当の方と相手方と交渉して決定することになるので、私たちは事故の状況を事故係りの人に正確に報告するだけということになります。

どっちにしても安全運転が大事